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Tennis Topics
プロテニスの話題やスクールや試合で学んだことなど
テニスに関するありとあらゆることを綴っていきます。

・USオープン2026(全米オープン)
~ニューヨークで新ヒーロー誕生か?~
今年最後のグランドスラム、全米オープンが始まりました。
ニューヨークの強い日差しの下、そして夜の照明に照らされたコートで、連日、世界最高峰の戦いが繰り広げられています。
男子テニスでは、2024年以降は、ヤニック・シナーとカルロス・アルカラスが世界ランキングの頂点を争い、4大大会のタイトルを分け合ってきました。
「しばらくは、この2人の時代が続くのではないか」誰もがそう思ってしまうほど、2人の強さは際立っていました。
ところが、今年の男子テニスは、これまでとは少し違う展開を見せています。
年初の全豪オープンでは、アルカラスが優勝。生涯グランドスラムを達成し、最高のスタートを切りました。
ところが、その後は手首の負傷により長期離脱。
そして6月の全仏オープンでは、優勝候補だったシナーが早期敗退。グランドスラム最多優勝記録の更新を狙うジョコビッチも早々に姿を消しました。そんな混戦の中で、一気に主役の座へ躍り出たのが29歳のアレクサンダー・ズベレフです。決勝で22歳のコボッリをフルセットの末に破り、ついに悲願のグランドスラム初優勝。何度もあと一歩まで迫りながら届かなかったタイトルを、ついに手にしました。
そして迎えたウィンブルドン。今度はシナーが躍動します。決勝でズべレフを破り、ウィンブルドン連覇を果たします。
そんな中舞台はニューヨークへ。今年最後のグランドスラム、全米オープンです。
序盤戦で特に印象に残ったのは、長年にわたって男子テニスを盛り上げてきたベテラン選手たちの姿でした。
錦織圭、スタン・ワウリンカ、そしてガエル・モンフィス。彼らがコートに立つだけで、どこか特別な空気が流れます。長いキャリアの中で、数え切れないほどの試合を戦い、勝利も敗北も経験してきた選手たち。若い選手のような勢いとはまた違う、積み重ねてきた時間そのものが、彼らのプレーから感じられます。彼らがトップで活躍していた頃の男子テニスには、個性的で華があり、観客を沸かせる強烈なキャラクターを持つ選手がたくさんいました。勝敗だけではなく、「この選手の試合を見たい」と思わせてくれる選手たちでした。
もちろん、今の若い世代にも魅力的な選手は数多くいます。
それでも、今大会では特に、ひとつの時代が少しずつ次の世代へバトンを渡していることを感じます。
そして、グランドスラムにはもうひとつの魅力があります。それは、何が起こるかわからないこと。
ランキング1位だから勝つとは限らない。実績のある選手だから勝ち上がれるとも限らない。
たった1本のショット。たった1ポイント。
その瞬間の判断や勇気が、試合の流れを大きく変えることがあります。
全米オープンの序盤でも、上位シードの選手たちが次々と姿を消し、波乱の展開となっています。だからこそ、ここからが面白い。
優勝候補が減れば減るほど、残った選手たちにはチャンスが広がります。
アルカラスがここから劇的な復活を見せるのか。第1シードとして挑むズベレフが、2つ目のグランドスラムタイトルを手にするのか。
それとも、これまで大きく注目されていなかった選手が、一気に勝ち上がるのか。
個人的には、ぜひ「新しいヒーロー」の誕生を見てみたいと思っています。
女子テニスでは、これまでもグランドスラムを舞台に、新しいヒロインが何度も誕生してきました。
男子テニスでも、同じような瞬間が訪れるかもしれません。ランキングだけを見れば、優勝候補には入っていない選手。そんな選手がニューヨークの夜、世界中が注目するコートで大きな番狂わせを起こす。
そして大会が終わる頃には、その名前が世界中に知れ渡っている。グランドスラムには、そんなシンデレラストーリーを生み出す力があります。
今年最後のグランドスラム。ニューヨークの熱気の中で、最後まで勝ち残るのはいったい誰なのか。最後のポイントが決まる、その瞬間まで。
今年の全米オープンも最後まで見届けたいと思います。


・Tennis & Fashion(テニスとファッション)
以前、このコラムでテニスとジュエリーについて書きましたが、今回はテニスファッションに注目してみたいと思います。
とりわけウィンブルドンは、「オールホワイト」の厳格なドレスコードで知られています。しかし、その制約があるからこそ、近年は素材やシルエット、デザインで個性を表現する選手が増え、以前よりバリエーションが豊かになってきたように感じます。
「白にも200色ある」と誰かが言ってましたが、その話はひとまず置いておいて、今回は印象に残った2人の選手のウエアとアイテムをご紹介します。
女子シングルスでベスト4入りを果たしたウクライナのマルタ・コスチュクが着用していたウエアは、レースをふんだんに使い、柔らかなシルエットが美しい、とてもエレガントな一着でした。
コスチュク選手はWilsonと「Head to Toe(頭から足先まで)」契約を結んだ初めての選手といわれています。今回のウィンブルドンでは、彼女のウェディングドレスからインスピレーションを得たカスタムデザインを着用。白いレースを贅沢にあしらった、ウィンブルドンらしい気品あふれるデザインが印象的でした。
このウエアは公式オンラインストアで約280ドルで販売されています。日本のサイトではすでに売り切れとなっていましたが、どんな方が購入されたのか気になるところです。ウィルソン公式
一方、ミックスダブルスで準優勝したオーストラリアのマーク・ポルマンズは、後ろに日よけ布が付いたユニークなキャップが話題になりました。
初めて見たときは、幼稚園児がかぶる帽子のようにも見えて、「少し格好悪いかな」と思ったのですが、実は肌が弱い自身のために製作したオリジナルデザインとのこと。帽子をかぶってガッツポーズをする人物をモチーフにしたロゴも愛らしく、思わず目を引きます。このキャップもオリジナルブランドとしてオンライン販売されているそうです。https://www.ultimatedigger.com/
最近、テニスファッションというと大坂なおみの話題が注目を集めることが多いですが、コート上のファッションを通して個性を表現する流れは、テニス界全体に広がりつつあるように感じます。
プレーはもちろん、選手たちが発信するファッションにも、これからますます注目していきたいと思います。


・WIMBLEDON(ウィンブルドン)2026
今年3つ目のグランドスラム、ウィンブルドン選手権が、いよいよ開幕します。
開催地のウィンブルドンはロンドン南西部に位置し、日本では北海道よりも高い緯度にあるため、本来であれば涼しい気候で知られています。しかし近年は地球温暖化の影響で異常な暑さが続いています。
昨年の開幕日である6月30日には気温が32.3度まで上昇。148年の大会史上、開幕日の最高気温を記録しました。今年もその傾向は変わらず、すでに行われた予選では、サイドチェンジのたびに選手たちが氷で体を冷やす姿が見られました。全仏オープンでも猛暑が選手たちを苦しめましたが、今年のウィンブルドンでも厳しい暑さとの戦いになりそうです。
予選から本戦へ進むには、3試合を勝ち抜かなければなりません。その狭き門を突破した選手が、大会の主役になることもあります。
今月上旬に閉幕した全仏オープン女子シングルスでは、予選勝者のポーランドのフワリンスカ選手が、格上の選手を次々と破る快進撃を見せ、見事決勝へ進出しました。惜しくも優勝には届きませんでしたが、太ももに何重にも巻かれたテーピングとともに、初めて耳にするその名前が強く印象に残りました。身長164cmの小柄な体格ながら、最後まで粘り強く戦い抜く姿には、大きな拍手を送りたくなりました。
お気に入りの選手を応援するのはもちろん楽しいものですが、これまで知らなかった選手が大舞台で一気に才能を開花させ、一夜にして世界中から注目を集める。

そんなシンデレラストーリーに出会えるのも、グランドスラムならではの魅力だと思います。
今大会、日本からはシングルスで4名、ダブルス4名の選手が本戦に出場します。グランドスラムで1勝を挙げることがいかに難しいかは、これまでの結果が物語っています。それでも、それぞれが持てる力を存分に発揮し、世界の舞台で躍動してくれることを、テニスファンとして心から期待しています。
・ROLAND-GARROS(全仏オープン)2026
全仏オープンもファーストウィークが終了し、男女ともにベスト16が出そろいました。
男子では圧倒的な強さを誇るシナーが2回戦で敗退。また39歳でグランドスラム通算25回目の優勝を狙っていたジョコビッチ選手も敗退。気がつけば、過去に全仏オープンを制した経験のある選手はドローからいなくなってしまいました。
今回改めて知ったのですが、昔から「全仏には魔物が住む」と言われていたそうです。引退したナダル選手が長年ローラン・ギャロスを支配する以前は、今年のようなアップセットが数多く起きていたとか。
レッドクレーという特殊なサーフェスがそうさせるのでしょうか。さらに今年は真夏を思わせるような暑さも加わり、選手たちにとっては例年以上に厳しい大会になっているよう に感じます。日本も同じですが、こうした気候が今後は当たり前になっていくのかもしれません。
10代の若手選手たちも躍進しており、ここから誰が頂点に立つのか楽しみに観戦したいと思います。
女子では大坂なおみ選手、そしてダブルスでは青山修子選手が勝ち残っていますね。日本勢の活躍にも期待しながら応援したいです。
テニススクールでは「全仏オープン優勝者当てクイズ」のようなイベントが行われることがあります(わたしのスクールではいつもあります)。男女の優勝者を予想し、的中した人の中から抽選で賞品がもらえるのですが、今年は予想が本当に難しそうです。
果たして最後にトロフィーを掲げるのは誰なのか。例年以上に目が離せない全仏オープンになりそうです。

Roland Garros 2026
・USオープン(全米オープン)
テニスの4大大会、今季最後の全米オープンが24日から始まりました。USオープンはアメリカの東海岸側のニューヨーク州でUSTAビリー・ジーン・キング・ナショナルテニスセンターという会場で行われます。ニューヨークの中でも最も栄えているマンハッタン(タイムズスクエアやセントラルパークなどの観光地が密集してます)とジョン・F・ケネディ国際空港の間に位置する場所にあるそうです。センターコートは『アーサーアッシュスタジアム』と呼ばれ、収容人数は23,700人以上で世界最大です(有明のセンターコートの2倍以上!)
24日の本戦が始まる前に予選があります。シングルスで128名の出場枠のうち、104名がその時の世界ランキング上位者となり残りの枠をめぐり予選が行われます。日本人の選手は予選からの挑戦者が多く、今年も10名の選手が挑戦しました。本戦はもちろんのこと、3連勝しないと本戦に進めない予選は非常に過酷で激しい戦いが繰り広げられ毎年見逃せません。
仕事の関係でニューヨークに住む友人から、写真とともに現地の情報が送られてきました。全米では予選はすべての試合が無料で、自由にコートを行き来できるそうです。また予選だけでなく本戦に出場する選手の練習風景なども見れるとのこと。写真は予選最終日の伊藤あおい選手と柴原瑛菜選手。選手関係者席の真横でトップ選手の試合が見れるなんて羨ましい限りです。注目の伊藤選手は残念ながら予選決勝で敗退してしまいましたが、柴原選手は見事本戦出場を果たしました。
日本とアメリカは13時間の時差、現在本戦の1回戦が始まっています。テニスファンにとっては眠れない日々が続きそうです。


・WIMBLEDON(ウィンブルドン)
テニスの4大大会の3つ目の大会、ウィンブルドンの予選が始まっています。ウィンブルドンは、イギリスロンドンの南西部に位置するオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブで1877年から始まった、140年以上の伝統と格式を持つ世界最古のテニストーナメントで、芝のコートと真っ白のウエアが特徴です。
ウィンブルドンの芝生の管理は16人の芝生職人が丹精込めて手入れをしているそうです。特にセンターコートは、毎年ウィンブルドンの大会2週間のために芝生を入れ変え、最高の状態で試合ができるように準備しているそうです。トーナメントが進む中で選手が一番使うエンドラインの芝が剥げていき、イレギュラーをしたり、滑りやすくなったりするのもウィンブルドンならではの現象です。また、ウェアからシューズ、アクセサリーに至るまで「すべて白」でなければならないという厳しい規定があります。これは「オールホワイトルール」と呼ばれ、伝統的に守られています。
芝のコートは世界の中でも稀有な存在で、日本にもわずか数か所しかないと言われています。調べてみると佐賀県の「グラスコート佐賀テニスクラブ」が最大規模のようです。日本で芝のコートでテニス、、、 優雅ですね。


・ROLAND-GARROS(ローランギャロス)
テニスの4大大会のひとつで5月末から6月にかけて行われる全仏オープンで熱戦が繰り広げられています。全仏オープンの開催地、パリのローランギャロスという名称は、世界で初めて地中海横断飛行に成功した、フランスの英雄的パイロットの名前に由来しているそうです。テニスとは関係ないことに驚きです。一方そのコートの名前は、フランスならではのネーミングとなっています。収容人数約1万5千人という巨大なセンターコートは『コート・フィリップ・シャトリエ』。フィリップ・シャトリエさんはもちろん元テニス選手なのですが、フランステニス連盟やITF(国際テニス連盟)の会長を務めた人物だそうです。
2番目の収容人数の『コート・スザンヌ・ランラン』、3番目に大きい『コート・シモー ヌ・マチュー』もそれぞれ、一時代を築いたテニス選手に敬意を表して名前がつけられたそうです。フランス語のイントネーションのせいかもしれませんが、(フランス菓子の名前のような)とてもお洒落な響きだと感じます。
日本のテニスの聖地は有明ですが、『有明コロシアム』『ショーコート』というネーミング。『コート・シュウゾウ・マツオカ』なんて日本人選手の名称は想像できませんね。個人的には『コート・国枝』とかは良いかなと感じますがどうでしょうか?

・Tennis Jewelry (テニスジュエリー)
テニスジュエリーというと一般的には、ダイヤモンドやジルコニアを一連に施したブレスレットやネックレスが有名です。これは1987年の全米オープンでクリス・エバート選手が試合中にダイヤモンドのブレスレットを落としたことに由来しているそうです。試合中にブレスレットが外れ、それを探すためにタイムアウトしたことからそれがニュースとなり、「テニスブレスレット」が有名になり、今に至ります。
時は流れ2024年最後のマスターズ、アレクサンダーズべレフが地元のアンベール選手を破って優勝しました。パワーと高さを誇るズべレフ 選手を見る度に感じるのが、身につけているジュエリーの多さです。かなり大きめのネックレスを複数本ジャラジャラと重ねづけしています。現在は男女問わず数多くの選手がジュエリーを身につけてプレーしていますが、中でもズべレフ選手のそれは特別で、ミスをした時など、チェーンを口に加えて静止するような姿も見られ、もはや欠かせない小道具のように感じます。昔も今もテニスというメンタルスポーツには、ジュエリー(の持つ力)は欠かせないアイテムなのでは?と感じます。

・Professhional Girlfriends (プロフェッショナルガールフレンズ)
この言葉を音できくと、日本人の耳には、少し良くない印象がありますが、特にプロスポーツの世界では一般的に使われているようです。
遠征の多いプロの選手に帯同し、選手の身の回りのお世話から精神的なケアまで、選手が最大のパフォーマンスを発揮するように努めるのがプロフェッショナルガールフレンドの役割とされています。
もちろんいわゆる仕事はしておらず、ガールフレンドが正式なお仕事とされています。
(うらやましい、、、)。テニスの世界では、かつてのビッグ4のうちのナダル、マレーは、長年苦労を支えたガールフレンドが後に正式な奥様となるケースがよくあり、錦織選手もその範疇ですね。
その中で現在世界ランキング11位、アメリカのテイラー・フリッツのガールフレンドとして有名なモーガン・リドルさんが注目を集めています。彼女は現在インフルエンサーとしてアメリカでのテニスの地位の向上にも注力しているそうで、先日はVOGUEの表紙を飾っていました。
従来の影で選手を支える姿とは違う、新しいガールフレンドの形でこれからもフリッツ選手と同様に活躍が期待されます。
