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Tennis Column

テニスにまつわる言葉や現象などについて。

​大切なことはすべてテニスから教わった、、、と時々思うことからコラムを書き始めました。

TOKYO TENNIS CAFE店長の『テニスのススメ』

第1章 テニスと出会ってからのわたしの生活

『テニス用語』

第2章 テニススクール体験記

TOKYO TENNIS CAFE店長の『テニスのススメ』

 その2.体験から始まるスクールライフ

 

当時わたしは近所のスクールに通っていましたが、「もっと上手くなりたい」という気持ちが抑えきれず、もうひとつ別のスクールにも通えないかと密かに考えていました。
目をつけたのは、都内某所にある有名スクール。家から遠いけれど、少人数制できめ細やかな指導という噂がありました。

スクールに入会するには、たいてい体験レッスンを受けて、雰囲気や指導内容を確認します。
わたしが選んだのは土曜日の夜。知らないコーチ、知らないメンバー。コートに立つだけで、なかなかの緊張感です。

体験レッスンの後には、必ず担当コーチのヒアリングとレベル判定という儀式が待っています。ここで担当コーチは、現在のクラスで「レベルが合っているのか」「体験した人の満足を得ているのか」などをチェックするのです。

人によっては、実力より少し下のクラスで、余裕を持ってレッスンを受けたい人もいます。でも、わたしは真逆のタイプ。
「できるだけ上手い人たちと打てるクラスに入りたい」
という貪欲な気持ちからついつい力が入ります。一度クラスが決まってしまうと、レベルアップはそう簡単ではないことも、すでに知っていました。

幸いこんな気持ちが力みにつながったりすることなく、この日のレッスンは自分なりにうまくいった手応えがありました。
そして訪れる、判定の時間。

「まあ、今回は大丈夫だろう」
そう思いながら、できるだけ平静を装ってコーチの言葉を待ちました。

すると返ってきたのは、
「ひとつ上のクラスでいいよ。上級でやりたいんでしょ?」
という、まさかのひと言。

一瞬、頭が真っ白になりながらも、「あ、はい。よろしくお願いします」
と反射的に答え、ふわふわした気持ちのまま入会手続きを済ませました。

ひいき目に見ても上級ではなかったあの頃のわたしの“がっつき”が伝わってしまったのか。それとも、そのコーチにわたしの何かが見えていたのか。
その真相は、いまだに聞けないままです。

レベルの高いクラスで上手な人たちに囲まれ、この後しばらく苦労の日々が続くのですが、、それはまた別のお話です。

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TOKYO TENNIS CAFE店長の『テニスのススメ』

第2章.テニススクール体験記

 その1.スクールで見た「お蝶夫人」

 

週に一度、テニススクールで汗を流す生活が始まり、気がつけば、うん十年(汗)。
感覚的には「都内でマンションを買えるくらい使っているのでは?」と思っていましたが、冷静に考えると国産の高級車が一台買える程度の金額でした。

そう思うと、あの時間の積み重ねは決して高くない。コートに立ち、ラケットを振り、笑って、悔しがって、また次の週を楽しみにする—その繰り返しが今につながっています。

この章では、そんな長いスクール生活の中で出会った人たち、コーチ、そして忘れられない出来事を、思いつくままに綴っていこうと思います。
脚色はせず、個人が特定されない範囲で、できるだけ具体的に。記憶の引き出しをひとつずつ開けていきます。

実在したお蝶婦人!

わたしの世代で、この名前を知らない人はいないでしょう。
テニス漫画の金字塔、『エースをねらえ』。

普通の高校生 岡ひろみが、“お蝶夫人”こと竜崎麗香に憧れてテニス部に入り、やがてライバルへと成長していく——王道のスポ根漫画です。
なかでも印象的だったのが、お蝶夫人の華やかさ。
当時、ボリュームのある金髪の巻き髪をなびかせながらスマッシュを決める姿は、衝撃そのものでした。

前置きが長くなりましたが。そんな“リアルお蝶夫人”が、なんと当時通っていたテニススクールに現れたのです。

金髪ではありませんでしたが、茶色の長い巻き髪を大きなリボンで束ね、素足に白いプリーツのスコート。
上半身は白のポロシャツ、その上に白いミンクのベスト。

テニスコートに、毛皮。
その違和感に呆然としている間もなく、目の前では軽やかで無駄のない、見惚れるようなプレーが繰り広げられていました。

レッスンでお見かけしたのは、2、3度だったでしょうか。
その方は古くから在籍していたらしく、「どのクラスにも自由に出入りできる特別な会員らしい」という噂がささやかれていました。
もちろん、そんな制度は当時も存在しなかったはずで、真相は今も謎のままです。

当時40代後半くらいに見えた、あの美しい婦人。
今はどんなお姿で、どこかのコートに立っていらっしゃるのでしょうか。
ふと、そんなことを思い出すのです。

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TOKYO TENNIS CAFE店長の『テニスのススメ』

その11.しぶしぶ試合に出てみる

スクールに通い始めて気づけば10年以上。
そんなある日、まったく予想していなかった方向から「今度、みんなで試合に出てみない?」と声がかかりました。

その頃のわたしは、試合と聞くだけで身体が固まるタイプ。
「とんでもない」「緊張する場面なんて絶対無理」「テニスは気軽に楽しみたいだけ」こんな3つの気持ちが鉄壁のように並んでいて、頑固で慎重派のわたしはこれまでの誘いもすべて遠慮してきました。


試合に出るのは、上級クラスの一握りの人たちだけ。そんな思い込みもあって、コートで戦う自分の姿なんて想像すらしていなかったのです。

それでも、当時のスクールでは毎月一度、ちょっとしたカジュアル大会が開かれていました。
通常は6ゲームで行われるところ、その大会は4ゲーム先取というライトな形式。再度「悪いようにはしないから」と謎の誘いの言葉を受け取り
「まあ…これくらいなら大丈夫かも?」と半ば流されるようにして、次の月の大会参加を決めてしまいました。

 

これがわたしの初めての“大人の試合”となりました。

中学時代、部活で何度も大会に出ていたはずなのに。大人になってからの試合は、まったく別物でした。

コートに立った瞬間から、心臓はバクバク。
視界がきゅっと狭まり、頭の中は真っ白。
ラケットは腕に張り付いたように重く、振り切るなんて到底できません。
サーブに至っては、入る気配すらなし。
「え、試合ってこんな感じ?私こんなに打てなかったっけ…?」
そんな自問だけがむなしく風に消えていきました。

きっと、同じ経験をした人も多いのではないでしょうか。

そして結果は、言うまでもなく惨敗。
コートの外では、申し訳なさでペアにひたすら頭を下げ続けるわたし。
こうして初めての試合体験は、ほろ苦く、静かに幕を下ろしました。

その後、自ら試合を探して、定期的に試合に出るようになる時期がやってくるのは──まだまだずっと先のことです。

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その10.テニスするならどこへでも

わたしにとって明らかに“身の丈に合っていなかった”ランニングを生活に取り入れたせいで、身体の危機レベルは一気に上昇。結果、まさかの3キロ増というオチがついてしまいました。


でもその後、ランニングを潔くあきらめ、普段どおりの暮らしに戻したところ、体重はゆっくり元通り。「マイナス3キロが適正体重」という、いつもの状態にちゃんと戻ったのです。

そんな頃、わたしのテニススクール生活も気づけば10年近くに。そこで大きな変化が訪れました。
ひとつは、スクール以外の“テニスコミュニティ”とつながり始めたこと。
もうひとつは、ついに“試合に出てみる”ことになったことです。


今回は、その前者のお話です。

スクールの外にも広がっていったテニスの輪

テニスを続けていることを周りに話していたら、スクール外で誘われる機会が急に増えました。当時のわたしは中級レベルで、そこそこ打てて、週末も時間がたっぷり。誘う側からすると「呼びやすい人」だったのだと思います。そして何より「遠くても、できるだけ参加したい!」という気持ちが全面に出ていたのでは、と今思います。

今では、新しいコミュニティから声がかかることはほとんどありません。たまにお誘いをいただいても、「ちょっと遠いので…」とか、「翌日の仕事が…」と断ってしまうこともあります。
でも当時は、そんな現実的なブレーキは皆無。テニスができるなら、どこへでも行く勢いがありました。

電車で1時間半は当たり前。車で県外のコートに連れて行ってもらい、半日テニス。さらには泊りがけの「合宿」にまで参加するようになりました。

普段は人見知りなわたしですが、テニスを介すると初対面でも自然と話せる。そのこともテニス(もしくはスポーツ)の良さだと当時、強く実感していました。

その頃、一番印象に残っているのが、“テニスに別アクティビティがセット”のパターンでした。

一般的なのは「テニス+飲み会」「テニス+お茶」ですが、そのコミュニティは少し個性的で、「テニス+川辺のバーベキュー」「テニス+手巻き寿司パーティ」といったしっかりしたイベント仕立て。

 

しかもそのバーベキューやホームパーティはカジュアルではなく、本格的な食材が並ぶようなものでした。おそらく主催者の男性の趣味だったのかもしれません。

お酒が飲めず、テニス以外の集まりにはあまり積極的でないわたしでも、さすがにテニスで汗を流したあとに「では、お先に」とは言えず…もちろん、毎回もれなく参加していました。

いつの間にかその「テニス+◯◯」のメンバーとは自然に疎遠になりましたが、ハーブが付いたラムチョップや新鮮お刺身の海鮮手巻きの味(実際びっくりするほどの美味しさでした)は今となっては懐かしい思い出です。

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その9.ランニングで謎に3キロ増量
前回、わたしは「テニスでは痩せない」と書きました。
ただし誤解がないようにすると、定期的に身体を動かすこと、そしてテニスそのものを楽しんでストレスを発散することは、体調管理としてはとても優秀だと思っています。
要するにテニスは「痩せるスポーツ」なのではなく、「痩せる人もいれば痩せない人もいるスポーツ」なのだ、と。

その検証(?)をするかのように、かつてわたしはランニングに手を出しました。「持久力をつければテニスも上達するのでは?」との期待もありました。
当時はランニングブーム真っ只中。友人に誘われ、皇居のまわりを毎回8キロほど走りました。ランニングステーションはいつ行っても大混雑、いかにもブームに乗って「みんな走っている時代」でした。

ところが、、問題はそのあと起こりました。

仕事帰りに8キロ走ると、体力を持っていかれたわたしは、信じられないレベルの猛烈な食欲に襲われました。
普段テニスはしていたものの、長時間の有酸素運動には慣れておらず、体の中の何かのスイッチが入りました。とにかくお肉が食べたい。頭の中が肉類で埋め尽くされるほどでした。

そして毎回、ランニング後は友人を誘って近くのカフェ(もしくは食堂)に駆け込み、最もカロリーの高そうな「ガッツリ肉」をむさぼる、というのがセットになりました。

結果、ランニングで痩せるどころか、まさかの3キロ増。

友人はみるみるスッキリしていったのに、わたしは完全にその逆。ランニングは、わたしの体質にはまったく合っていなかったようです。適正体重を大きくオーバーしたところで、わたしのランニング生活は静かに幕を閉じました。

それ以降、あれほどの“肉を求める食欲”が襲ってきたことは一度もありません。当時のわたしの身体の中で何が起きていたのか、今も謎のままです。

あのランニングブームもすっかり落ち着いたようで、今ごろ皇居のまわりも静けさを取り戻しているのではと想像しています。

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その8.テニスは痩せるスポーツ?
スポーツを始める理由は人それぞれ。でも昔から根強い動機のひとつは、やっぱり「痩せたいから」ではないでしょうか。わたしも本来は春と秋の気候がいい時期以外は家でぬくぬく過ごしたいタイプ。それでも頭の片隅にはいつだって“適正体重 −3キロ”という謎の呪文がこびりついていて、チャンスがあれば痩せる方法を探してしまいます。

そんなわたしがずっと抱えていた疑問が「テニスって、痩せるの?」

結論から言うと——わたしの場合は NO でした。

ランニングや水泳のように一定時間動き続ける“ザ・有酸素運動”と比べて、テニスは瞬発系の動きが多く、どちらかというと“無酸素運動”寄り。さらに国内の選手を見ても(特に女子)、いわゆるスレンダー体型というより、筋肉がしっかりついたパワフルな体型の選手が多い印象です。これを見るとますます、テニス=痩せる、ではないのかも…と思ってしまいます。

そしてわたし自身の身体の変化はというと、ふくらはぎはぐんぐん発達。右手と左手のバランスは見事に崩れ、夏はノースリーブがつらい(涙)。決して本格的にトレーニングしているわけではないのに、です。

ただし、痩せなかったからといってガッカリしたわけではありません。体質や生活スタイルによっては、定期的にテニスを楽しむだけでスルッと体重が落ちていく人も実際にいます。ほんとうに、何事も“体質次第・やり方次第”。

わたしにとっての結論はこうです。

テニスは痩せるためのスポーツというより、健康に生きるためのスポーツ。

定期的に身体を動かすようになってから、毎年冬になると長引いていた風邪はほとんどひかなくなり、片頭痛もぐっと減りました。そして何より、運動のあとに食べるごはんの美味しさといったら、もう最高です。

“痩せる”だけに目を向けていた頃には気づけなかった、テニスがある暮らしの爽快さと、心と体の健やかさ。これは手放せません。

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その7.何着てテニスする問題
前々回の投稿で少し触れた「テニスのファッション性」今日はその続きです。テニススクールに通い始めた頃、職場で「最近テニススクールに通ってる」と言うと、必ずと言っていいほど返ってきたのが「え、何着てテニスするの?」という質問でした。特に男性からよく聞かれたと記憶しています。

おそらく多くの人がイメージしているのは、白いスコートに素足、風を切ってコートを走り回る——あの王道スタイル。
実際わたしも学生時代はそんな格好でプレーしていました。でも大人になってスクールに通ってみると、意外なほどスコート姿の人は少数派。着ていてもその下にスパッツを合わせている方がほとんどです。実態は、Tシャツ・パンツ・スパッツ・トレーニングウェアが主流。思っている以上に“普通”です。

そしてもうひとつ、生まれやすい誤解が「テニススクール=キラキラした世界」説。
これも実際は真逆でした。わたしは平日の夜クラスに通っていたのですが、そこに広がっていたのはキラキラというより、仕事終わりの大人たちがもくもくと汗を流す、ちょっと地味で昭和な世界。
(わたしがスクールに行き始めた頃はおじさんと感じる方が本当に多かった…! 今では同年代ですが汗)

その中には、かつてかなりやり込んでいたであろう鋭いショットを打つ方もいれば、健康のために大人になってから始めたと思われる方もいます。女性も同様で、レベルも年齢も、まさに十人十色です。

そんな中、運動習慣ゼロから飛び込んだわたしがまず困ったのが、「で、何着て行けばいいの?」という問題。結局、最初は好きなブランド(ナイキ)でTシャツとパンツを黒でそろえて、それらしい雰囲気で毎週通っていました。黒を着ていれば少し上手くも見え、そして痩せて見えて、、そんな理由だったと思います。

テニスを始めるときにまず必要なのは、ラケットとシューズ。どちらも安くはないので、ウェアやバッグは後回しになりがち。でも、実際のスクールでは本当にみんな「思い思いの姿」でプレーしています。

だから、もし「テニスやってみたい。でも服どうしよう」と思って足踏みしている人がいたら、まずは今持っている運動できる服で大丈夫です。ぜんぜんキラキラしてなくていいと思います。慣れてきたら憧れのスタイルに挑戦していくなんて楽しさも生まれてきます。

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その6.わたしの上達をはばんだもの

週に一度のスクール通いは、気づけば何年も続いていました。
当時なぜ、そこまで続けられたのか──今となっては細かい理由は思い出せませんが、前回書いたように、生活リズムの中に自然とうまく溶け込んでいたことが大きかったように思います。

中学時代に軟式テニスをしていたこともあり、スクールに入ったばかりの頃から、フォアハンドのストロークだけは振りぬきが良く不思議とよく打てました。スクールでは「得意を伸ばして楽しく続けてもらう」ことに重きを置くことが多いので、わたしは中級クラスに入ることになりました。スクールや時間帯にもよりますが、中級になるとある程度楽しくラリーをすることができ、それが楽しくて、まさかそれが上達を遠回りさせるとは思ってもいませんでした。

軟式と硬式には、バックハンドやボレーをはじめ大きな違いがあります。(本当はフォアもサービスも色々違うのですが…ここでは割愛します)
ところが中級クラスに入ってしまったことで、わたしは基礎をしっかり学ぶチャンスを逃してしまいました。


気づけば、バックハンドは「自己流のまま」。ボレーも「なんとなく」で。
結果として、今に至るまでバックハンドへの苦手意識が残ったままになってしまいました。

思えば何事も同じで、新しいことを始めるときこそ、基礎をコツコツ積み上げることがいちばんの近道なんですよね。
「あの頃に戻って、一からやり直せたら」と思うことも時にはあります。
でも、せめて今からでも遅れを取り戻すように、基礎練習に向き合う時間を少しずつ増やしています。
大人になってからのテニスは、伸び悩みも遠回りもぜんぶ含めて楽しい、そう思えるようになりたいです。

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その5. 小さなリズムが生まれる
テニススクールに週1回通うようになると、暮らしに小さなリズムが生まれました。
毎日の仕事のあいまに「テニスの日」があるだけで、1週間の流れが整っていくような感覚です。

思い返せば、これまでにも運動習慣をつけようと、ジムに契約したことが何度かありました。
けれど結果は——2、3回通ったところで足が遠のき、あとは「月会費がもったいない」という罪悪感と戦い続ける日々。結局チャンスを見つけては退会する、ということを2度ほど繰り返しました。

その経験から気づいたのは、どうやら私にとって「身体を動かすための運動」だけでは続かないということ。運動の中に“もうひとつ別の楽しさ”が存在していないと、習慣化は難しいのだと痛感しました。

もちろん、ジム通いが好きな人はたくさんいます。「筋肉がついていく変化が嬉しい」とか、「トレーニング後に併設のお風呂に入るのが最高」など、続ける理由は人それぞれ。ただ、私にとっては別軸の楽しさが必要だったのだと思います。

テニススクールが続いた理由は、大きく3つありました。

1つ目は、学生時代に打ち込んだテニスを再びプレーすることで、当時の感覚が少しずつ戻ってくること。遠ざかっていた時間が嘘みたいに、ラケットを握るとあの頃の自分と再会できるような気がします。

2つ目は、ひとりではできないスポーツだからこその交流。
教えてくれるコーチ、同じ時間を過ごす人たち——ゆっくりですが、徐々に親密度が増していく小さなコミュニティの温度を感じるようになります。

そして3つ目は、ファッション性。
今ではすっかりカジュアル派ですが、当時の私はワンピースやコンサバ系を好むタイプ。
だからこそスポーツウェアをまとった瞬間の「新しい自分になったような感覚」が、とても新鮮でした。

その後も様々な理由が追加されていき、わたしの週1テニススクール通いは思いのほか長く続いていくのでした。

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その4. いったん離れた日々
あんなに夢中になって始めたテニスでしたが、高校1年のはじめに部活を辞めてからは、ラケットに触れる時間はほとんどなくなっていきました。
毎日日が暮れるまでボールを追いかけていた中学の3年間は、気づけば遠く霞んだ思い出のように感じられるようになっていました。

真夏のコートで焼けていた肌は、気づけば「色白だね」と言われるほど戻っていて、クローゼットの奥に置きっぱなしのラケットは、いつの間にか存在を忘れられていきました。
──まさか、後にあのテニスにもう一度どっぷりとはまる日が来るなんて、その頃のわたしは想像すらしていませんでした。

テニスにはまる人には、大きく2つのタイプがいると思います。
ひとつは、スポーツ全般が好きで、たまたまテニスを始めてみたら面白くて、そのまま夢中になっていくタイプ。
もうひとつは、スポーツは得意じゃないけれど、テニスをしている人たちがコートで輝いて見えたり、テニス選手のファッションを見て、「こんなふうになれたらいいな」と憧れから始めるタイプ。

わたしは、どちらかと言えば後者でした。
ラケットを使うスポーツは難しさもありますが、その分、運動が苦手な人でも “自分の成長が手に取るように感じられる” 稀なスポーツだと思います。だからこそ、大人になってから始めても、きちんと上達できて、そしてなにより楽しく続けられる、そう感じています。

──その魅力に気づくのは、もう少し先のことでした。

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その3. 姉にあこがれて
わたしには3歳年上の姉がいます。
頭が良くて、明るくて、誰にでも優しくて、気づけばいつも輪の中心にいるような人でした。
小さかったわたしにとって姉は、一番身近で、一番の理解者であり、そして何より憧れの存在でした。

だから、姉の真似をするのはごく自然な流れでした。
同じ習い事に通い、同じ服を欲しがり――そして中学校に入ったとき、迷うことなく姉が所属していた軟式テニス部に入部しました。(当時は“テニスといえば軟式”の時代でした)

テニス部は地域でも有名な強豪校で、練習はとにかく厳しかったです。
朝から晩まで休みなく練習に向かい、今では考えられない顧問のしごき(あるいは体罰)も珍しくありませんでした。
4月に入部したのは30人近くいましたが、3年間続いたのは記憶のかぎり8人だけでした。

姉に憧れてなんとなく始めたテニスだったのに、息つく間もない毎日を過ごすうちに、気がつけば“姉の真似”ではなく“自分の好き”に変わっていました。

制服の下にジャージを履いて向かった朝練。
試合のときに必ず持って行った、砂糖がけのレモンの輪切り。
夏が過ぎる頃には笑うと歯の白さばかりが目立つようになり、いつの間にかすっかり“テニス少女”の顔になっていました。

今でもラケットを握ると、中学時代の景色やにおいが一気によみがえることがあります。
肌はあの頃ほど真っ黒ではなくなったけれど、心の奥にある“テニスへの想い”だけは変わっていないのかもしれません。
 

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話は少し変わりますが――
「モテるスポーツランキング」や「異性にやってほしいスポーツランキング」では、男子はサッカーや野球が上位ですが、女子は必ずテニスが上位にきます。(ぜひ検索してみてください)
それなのに、わたしのまわりにはテニスをやっている女性が思いのほか少ない気がします。もっとテニス仲間が増えたら嬉しいな、と思っています。

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その2. テニスとの出会い ~最初の記憶~
わたしが初めてテニス、あるいはテニススクールというものに触れたのは、小学校低学年の頃だったと思います。
そこから、今のようにテニスが生活の一部になるまでには、ずいぶん長い時間がかかりました。
まずは、そんなわたしの原風景についてお話ししたいと思います。

最初の記憶は、母にまつわる出来事です。
場所もシチュエーションもはっきりしないのですが、赤茶色に見えたクレーコートと、そこに吹きつける乾いた風の匂いだけは、いまも鮮明に覚えています。

幼いわたしは、母に付き添ってテニススクールへ行きました。
おそらく、たった二回ほどだったでしょうか。
ある日、「今日も行くの?」と尋ねたわたしに、母は「もう行かないのよ」とだけ言いました。
その後、特に理由を聞くこともなく、そのまま話題は終わりました。

記憶の中の母は、ラケットを握ることもなく、重くて硬いローラー――クレーコートをならすための器具――を、黙々と引いていたように思います。
スポーツとは縁遠い母が、なぜあのときテニスを始めようとしたのか。
そもそも、あのスクールは本当に存在していたのか。
そして、あの“ローラー引き”は一体何だったのか。
今となってはすべてが謎のままです。

かくして、三日坊主にもならなかった我が家の“最初のテニス”は、静かに幕を閉じました。

※現在のテニススクールはたとえどんな運動音痴の人でも、初日(もしくは体験)からラケットを持って、ボールを打たせてくれるはずです。ご安心ください。​いつか母に事の真相を尋ねてみようと思います。

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第1章.テニスと出会ってからの生活

その1.はじめに

このコラムは、主にまだテニスをしたことのない方へ向けて書こうと思います。

今の私は、気がつけばテニスと深く関わる日々を送っています。少し大げさかもしれませんが、あの時、ふとしたきっかけでラケットを手に取らなければ、今どんな生活になっていたのか――まったく想像がつかないほどです。

それほどまでに、テニスは私の暮らしを変えてくれました。

 

疲れていても誘われたら喜んでコートに向かい、ボールを打つたびにすべて忘れて没頭し、仲間とコート内で笑い合い、試合では励まし合い、上達を感じられなくなり悩み、その中でとうとうブランドまで作ってしまったというテニスとともに過ごしてきた時間。

 

そんな経験を通して、思うことがあります。

「もっとたくさんの人に、テニスを知って欲しい、テニスにはまる楽しさを感じてほしい」

なぜかそんな使命ともいえる想いが沸き上がってきました。

 

このコラムを通して、その思いが少しでも伝われば嬉しいです。

どこまで続くのかは、正直わかりません。10回で終わるかもしれないし、語りたいことが尽きずにずっと続くかもしれません。

けれどまずは、思いのままに書いてみることにしました。

 

どうぞ気軽にお付き合いください。

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『テニス用語』 ⑧Wild Card  (ワイルドカード)

テニスにおけるワイルドカードとは、大会主催者が本戦出場資格のない選手に与える、特別出場枠のことです。プロのツアーでは各大会毎に出場枠があり、出場選手はその時のランキングで決まります。通常本選に入れず予選から戦わなければならない選手などを、大会主催者の推薦という形で予選を免除するシステムです。多くは、その大会の開催国の期待の若手選手や、かつて活躍していてランキングは低くても人気のある選手などが該当する事が多いです。

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ヴィーナス・ウィリアムズ選手をご存知でしょうか?セリーナ・ウィリアムズとともにウィリアムズ姉妹として一時代を築いた選手です。お二人とも引退していたと思っていたのですが、7月にアメリカで開催されたシンシナティ・オープンという大会でワイルドカードで出場しました。現役選手世界最長の45歳で現役復帰、驚くばかりです。

ちなみにスポーツ以外でこの言葉は様々な意味で使われますが、IT用語としては、「」や「?」などを指し、検索や置換などの処理をする際、任意の文字や文字列を表す特殊な記号のことを言うそうです。

『テニス用語』 ⑦Rough /Smooth  (ラフ/スムース)

テニスの試合を始める時に、ラケットを回して、試合相手に表か裏か選んでもらい、当たった方がサービスかレシーブを選ぶことができるシステムを「トス」といいます。

ラケットのグリップエンドのメーカーのロゴの方向で上だったらスムース、下だったらラフと言うそうなんですが、わたしは毎回どっちがどっちだかわからないくなります。上(アップ)、下(ダウン)で統一してもらえるといいなと思うことが良くあります。

正式な試合では「コイントス」としてコインを審判が回し、表、裏を当てることが多いですね。たまに日本人の試合で表裏の代わりにナンバー、フラワー(日本のお金の数字側とお花側の意味)とか使っているとすごく違和感を感じてしまいます。

テニスコラムのイメージ画像、テニスラケット

ちなみに、このトスによって、サービス・レシーブを選ぶ以外にもコートを選ぶこともできます。先日の試合で、「選択権を相手に譲る」という選択肢もあることを知り驚きました。どのような場面でこれを使ったら良いのか答えがわかりませんが。                                                                

                                                               

『テニス用語』⑥Surface (サーフェス)

テニスで言うサーフェスとはコートの材質のことを言いますが、テニスという競技をここまで複雑に、また同時に面白くしている大きな要因のひとつだと言われています。

サーフェスを大きく分けると4大大会に代表される「ハードコート」、「グラス(芝)コート」、「クレーコート」の3種類があります。

同じハードコートでも全豪オープンと全米オープンのハードコートでは、バウンドや感触が異なるそうです(見たことも使ったこともありませんが、、)。また、ジャパンオープンで使用される有明のハードコートも他国のそれと異なり球足が非常に速いのが特徴とされています。プロの選手は1年をかけて、いろいろな国の様々なサーフェスで試合を重ねますので、その都度サーフェスの特徴に合わせた戦い方が必要とされ、大変そうですね。

 

わたしたち日本のアマチュアの世界で言うと、オムニ(人工芝)コートと、インドアに多くあるカーペットコートも身近な存在です。わたしのレベルだと、どんなサーフェスでもあまり変わらないのですが、いつかは「今日のサーフェスは(球足が)速くで難しかったね」とか言ってみたいです。

テニスコラムのイメージ画像、テニスコート全体

『テニス用語』⑤ Love Game (ラブゲーム)

なぜテニスではゼロをラブというのか、これは永遠のなぞだそうです。その理由は諸説あって、ゼロを卵にたとえフランス語(l’œuf)を使用→イギリスにわたりloveに言い換えられた説とか 名誉をかけて勝負を始めるということから→名誉を意味するオランダ語(lof) →音の近いloveに 1点も取れなかった相手に対し「ラブ」とやさしくなだめた と本当に諸説あるそうですが、どれもまったくピント来ないのが、何とも面白いと思っています。そのうえ、カウントがどうして0-15、0-30、

0-45 と15きざみなのかもルーツはわかっていないそうです。

 

ちなみに3セットマッチで6-0,6-0のゲームをダブルベーグル(double bagel)と呼びますが、これはゼロ2個がベーグルの形に見えるからだそうです。

卵とかベーグルとかかわいいですね。

全く歯が立たずダブルベーグルで負けてしまった試合の帰りには甘~いベーグルでも食べて自分を慰めてあげたいですね。

テニスコラムのイメージ画像、テニスボール

『テニス用語』④ Tie Break (タイブレイク)

テニスや野球などで早く試合の決着をつけるための『タイブレイク』という制度があります。1セットマッチのテニスの試合では6-6になった時にこのタイブレイクとなり、通常7点先取でこの試合の勝者が決まります。

タイブレイクに臨む時にわたしがいつも考えていることは、「2点のうち1点を取ること」これにつきます。

プロの試合(特に男性)では、サービスキープが基本で2本づつサーブ権が移るので、この考え方は一見すると負けにつながりそうなのですが・・・・素人の試合では、サービスキープはそれほど必須でないことが多くあり、、「2本のうち、少なくとも1本を取ろう!」くらい軽く(ゆるく)考えることで、自分にプレッシャーをかけず肩の力が抜けてうまく行くことが多くあったりします。

人生もタイブレイクなんじゃないかと考えるのは大げさでしょうか?毎日勝ち続けることはできない(何に?)から、2回に1回くらい勝つくらいが、丁度いい、全体的にうまく行くんじゃないかって。つくづくテニスって人生を教えてくれるなーと感じます。

テニスコラムのイメージ画像、テニスコート

『テニス用語』③ Break Back(ブレイクバック)

テニスを知らない人に「ブレイクバック」を説明しようとすると、まずは「サービスキープ」の説明からが正しい道筋だと思います。

テニスの試合では、サービス側が圧倒的に有利とされている中で、試合に勝つためのまず第一歩としてサービスキープ(サービスのゲームを取るということ)が必須というセオリーがあります。

逆にいうと相手のサービスゲームをいかに破る(ブレイク)するかが、その試合に勝利できるかのカギを握ることになる訳です。試合が進む中、ゲームをブレイクされた後、相手のサービスゲームをブレイクし返すことで試合をイーブンに戻すことができます。

ひとつのブレイクで試合を決めようとする側と、すかさずブレイクバックして、試合を戻し、さらに逆転して行こうとする両者のせめぎ合いが観ている側としては非常に盛り上がります。テニスというゲームの複雑な心理戦がもっとも顕著になる場面だと思います。

漫画『ブレイク バック』はこの言葉をタイトルとしている漫画だけあって、試合の中の複雑な心理戦がとても良く描けています。

テニスコラムのイメージ画像、ラリー

『テニス用語』②Challenge System(チャレンジシステム)

審判員のイン・アウトのジャッジに不服があった場合、選手は主審に異議を申し立て、ビデオ判定に持ち込むことができます。これがチャレンジシステムです。テニスはメンタル要素が非常に強いスポーツですが、たった1点が試合の結果を左右すると思うことが良くありますよね。試合の重要な場面で、このチャレンジの成功でそのゲームを取り、後々振り返った時、あのポイントから流れが変わったりということがあります。

 
最近はバレーボール、サッカーなど他のスポーツでもこのチャレンジシステムが導入されていて、よりフェアーに試合が進行するようになっています。
ちなみに、遊びの試合中など、微妙な判定について「チャレンジ!」と声をあげる場面はテニスあるあるだと思います。


コロナの影響で2021年の全豪オープンから採用された自動判定システム(ホークアイ)の登場により、その様相が変わってきていますが、それはまた別のコラムで。

テニスコラムのイメージ画像、テニスボール

試合に出ている人、プロの試合をテレビなどで見ている人にはおなじみな言葉『ラッキールーザー』
ウィキペディアによると、「試合に敗れたものの、勝利者の辞退などにより勝利者と同等の扱いとなった競技者・チームのことである」とのこと。

日本語訳がないためこの言葉を聞くと少しざわっとするのはなぜでしょうか? 幸運なのか、不運なのかよくわからないから? ラッキールーザーからトーナメントを勝ち上がって上位入賞なんてとてもドラマチックですよね。このコラムを書いている当日にそんなニュースも飛び込んできました。

日比野菜緒がツアー3勝目、ラッキールーザーとしてプラハOP制覇

日比野選手、おめでとうございます!これをステップにさらに頑張ってほしいです!

テニスから離れますが、英語で降水確率〇〇%です、という表現を“There is a 〇〇% chance of rain“.とchanceを用いたりします。。英語圏の人ってラッキーとかチャンスとかつくづくポジティブですね。

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